前回まではコピー作成のために必要な考え方についてお話しましたので、今回からは、より実践的な手法について講義を進めていきましょう。
最後はやはり経験がモノを言うのですが、もっと手っ取り早く「コピー術」を学んで、それらしく見せるところから第一歩を踏み出せば、日を追うごとに、経験は後からついてくるものだと思います。
まずは、コピーライターの技術をまねることから始めてみましょう。
第一に、音調を整えてみましょう。キャッチコピーにも言えることですが、ボディコピーも同じです。
ボディコピーは、言うならば商品の説明文。でも、ただの説明ではありません。ただ説明するだけなら、商品に詳しければ誰でもすぐに書けてしまいます。
こんな細かい所にも、説明文ではなくコピーとして成立するための仕掛けが盛り込まれているのです。
まずは、ご自分が書いたものを、声に出して読んでみてください。
(何を書けばいいのか…という声が聞こえてきそうですが、どんなことでもいいので、商品について書いてください。「習うより慣れろ」です。)
声に出してみると、頭で考えていた時と違って、なんとなく読みにくさに気づきませんか。音は意外と大切です。やたらと「が」とか「で」といった濁音の助詞が多かったり、そういう助詞で文章をつないでいるために一つのセンテンスがやたらと長かったりしませんか。
ターゲットを定めて、ラブレターが届きました。さぁ、これから商品について知ってもらおうという場面で、文章が読みにくいのでは話になりません。そのために、いろいろと仕掛けが要るのです。
音調を整えると、スラスラ読めるようになります。でも、このままだと何の印象もないまま、読み終えてしまうかもしれません。
そこで、少し違和感を加えてみましょう。それが、
「体言止め」です。
例えば、
お日様がふりそそぎ、自然の緑や季節の花につつまれる毎日。
そんな暮らしの中で、家族はのびのびと健やかに育つことだろう。
○○(場所)に誕生する「○○」(マンション名)。
ここなら、理想の暮らしが実現できそうだ。
プレイロットで元気に遊ぶ子どもたちの姿が目に浮かぶ。
………(ちょっと長いので、このへんで割愛。私が書いたもので恐縮です。マンションを売りたいという人は少ないと思いますが、手元にあった中から、適当にピックアップしました。)
上記のボディコピーは、いきなり体言止めから始まります。目的は、ちょっと
音を止めることで、意識を留めてもらうこと。(←こんな感じ)
ここで少し、
文章のリズムが変わります。
言葉の流れに、ちょっとだけ変化を加えているのだと思ってください。
その後に続く各文末を見ていただきたいのですが、それぞれの終わりを意識的に変えています。要するに「です」「ます」や「だ」など、同じ音で終わらないように変化させているのです。
同じ音が続くことで、読む人を退屈させないようにするための細かい工夫です。
枝葉末節の話ですが、読みやすくするために欠かせない技法です。まずは音調を気にしながら書いてみてください。少なからず、これまでとは変わってくるはずです。
蛇足ですが、
上記のコピーのキャッチは、
「この子の笑顔がなにより幸せ」でした。
ボディコピーの続きには、このマンションに住んだあとの楽しい生活模様が書かれています。
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